将棋電王戦ファイナル勝ち越せるか

電王戦ファイナルの出場棋士5名が発表されました。

将棋電王戦ファイナルの概要

開催時期 来年3〜4月

対戦形式 5人のプロ棋士対コンピュータ将棋ソフトの団体戦（将棋電王トーナメントに勝ち抜いた上位5ソフト）

出場プロ棋士 阿久津主税八段（A級)、村山慈明七段(B級1組)、稲葉陽七段(B級2組)、永瀬拓也六段(C級2組)、斎藤慎太郎五段(C級1組)

出場規定 主催者側が用意した本番と同じソフト及びハードで練習対局を行える

持ち時間 各5時間・秒読み1分

団体戦になってからの戦歴

第2回電王戦 プロ棋士1勝 コンピュータ3勝 引き分け1

第3回電王戦 プロ棋士1勝 コンピュータ4勝

ご覧の通り大きく負け越しています。今回は是が非でも勝ち越しを目指さなければならない、まさに背水の陣です。今回の人選は今後の将棋界を背負ってたつ若手棋士中心の勢いのあるチーム編成です。勝率6割越えの猛者達ですが、（元）タイトルホルダーがいないのは非常に残念です。でも実力は、う〜んまあ想像にお任せします。

個人的には、A級18期の佐藤九段や若手棋士なら中村六段や糸谷七段を出して欲しかったのですが、いろいろと諸事情があると思うので致し方ないかもしれません。

さて問題はこのメンバーでプロ棋士が負け越したらという点になります。渡辺二冠はpv内で誰かがやられて決着つけないと、と発言してますから、ある程度の覚悟は決めていて最後は自分（羽生四冠に配慮して）で五番勝負か七番勝負を行って白黒つけるような気がします。思い返せば、公の場で始めてソフトと対局したのも渡辺二冠でした。勝ちはしましたがソフトの実力を間近で肌に感じた事でしょう。皮肉な事に、あの時のソフトの敗北がソフトの進化を速めてしまったように思えます。

今回出場する棋士には是が非でも勝ち越して欲しいです。