今泉新四段誕生~あきらめない姿~
プロ編入試験第4局、今泉健司アマが石井健太郎四段に勝ち、通算成績3勝1敗でプロ入りを決めました。41歳ながら新鋭棋士相手に勝ち越すなんて、いやー、すばらしい、おめでたい。
まあ私は編入試験中からプロ棋士になれると断言していましたので、いまさら驚くことはありませんでしたが、ヤフーのトップニュースにも載るほど注目されていたとは知りませんでした。
それでは対局を振り返ってみましょう。
先手の今泉アマは初手5六歩の今泉流中飛車(とでも言っておきましょう)、後手の石井四段は向い飛車の戦型となる。その後、駒組みが進み先手の飛車が2八へ移動する。素人目線の私にはただの手損にしか見えなく、後手の主張が通ったかたちとなる。
そこからさらに駒組み開始。先手は穴熊模様、後手は美濃囲い。後手は先手が穴熊囲いになっては困るとみたのか、完成前に攻めにかかる。飛車、角、銀をたくみに扱い捌き、先手の守り桂を跳ねさせる。ひとまず満足か。
中盤となり、駒得の先手は後手の攻めを自陣竜から面倒をみながら、徐々に自陣竜を攻めに参加させ、アマとは思えない構想で優勢を築く。
最後は、先手玉は金、桂では詰まず、後手玉は竜と馬と香の上部からの攻めから一手一手ということで後手投了。そして今泉新四段誕生の瞬間。
今泉新四段のあきらめない姿に多くの人が感動したことだと思います。私も泣きそうになりました。
これからフリークラスとして棋戦に参加しますが、まずは目の前の目標C級2組目指して頑張ってください。
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