明治時代の将棋本入手〜将棋定跡講義 講師は関根金次郎八段ほか〜[超レア物??]
本日は、明治時代の将棋本を入手したので紹介します。
タイトルは「将棋定跡講義」
講師は「関根金次郎 八段・川井房郷 六段・蓑太七郎 六段・土居市太郎 四段」
目次は「平手相掛かりや、複数の駒落ち定跡など多岐にわたる」
初版は明治42年12月20日で、値段は当時の金額で50銭。
編纂者は将棋新報社。
この本は、アメリカに住んでいる将棋好きのアメリカ人から譲り受けたものだが、海を渡って行った貴重な本が再び日本に舞い戻ってきたのだ。
明治42年は西暦で言うところの1909年、100年前の本なのだ。とても時代を感じる。
この本の付録部分に将棋の起源が書かれていたので紹介します。
将棋は日本ばかりではなく、支那(中国)にも西洋にもあります。日本のは支那から来たのを多少変更して進歩改善を加えたものでありますから、無論日本の発明ではありません。西洋ではインドから伝ったものと言っておりますから西洋も発明の元ではありません。ひとり支那人は自分の国で発明したように言っていますから、支那が将棋の元祖のようになるのですが、実は支那も他より伝来したのを変更したので、発明者の名誉は得られません。しからば、その元祖はどこかと申しまするに、さすがは西洋人の調べだけあってインドが元祖であるということが確かのようであります。
という内容でした。
当時の中国人の気質というか価値観というか特徴が、いまと変わらず捉えられています。そこかいっ!!
明治時代から中国人は嘘つき者と見られていたのでしょうか。
そして西欧人は「さすが」と讃えて、かつ「調べだけあって」と、とても信頼しているのがわかる文面となっていました。
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