藤井九段、升田幸三賞受賞2年前に驚きの発言
公開日:
:
最終更新日:2014/12/07
プロ棋士
2012年に角交換四間飛車で升田幸三賞を受賞している藤井猛九段だが、その二年前の2010年に驚きの発言をしております。
その前に、角交換四間飛車をおさらいします。
下図が角交換四間飛車の出だしですね。
7六歩、3四歩、2六歩、4二飛の局面
このあと後手は、自分から角を交換して、先手に穴熊囲いされないように形を乱し、そして4二の飛車を2二飛車に振り直します。
今でこそあたりまえのように角交換四間飛車を指している藤井九段ですが、後手でこんなに手損ばかりして本当にいいのか?の問いに、
後手から角交換という態度は、あまりにも軟弱で嫌です。奇襲だけど、目が慣れちゃうと先手から見て怖い戦法ではない。後手は固めて千日手狙いでしょう。
それじゃ、将棋が楽しくない。
先手が勝つのも大変だけど、持ち時間を見たり、相手を見たりして選択する戦法でしょう。
先手の勝率は55パーセント以上です。
この本で、このように回答しております。
あれれ、軟弱で嫌と言ってますが、本年度は半数近くで角交換四間飛車を採用しているじゃないですか。
その上、後手の勝率は45パーセント以下と明言している。
なぜ、そこまでして奇襲戦法(いまでは奇襲戦法ではなく立派な戦法)を指し続けるのか??
2010~2012年の間にいったい何があったのか、不思議でなりません。
もしかしたら、2010年くらいから独自で研究を進めていたが、角交換四間飛車が日の目に当たらない様に、ひっそりとあたためていたのかもしれない。
さすがに藤井九段は策士だ。
スポンサー リンク

将棋 ブログランキング

にほんブログ村
関連記事
-
-
豊川孝弘七段のオヤジギャグをあいうえお順に編集してみた
豊川孝弘七段 // オヤジギャグを織り交ぜた将棋解説は、もはや永久解説者です。 本
-
-
森内前竜王からみる棋士のピークとは?
糸谷新竜王が誕生したことにより、ネット上では森内前竜王は衰えたのでは・・・と、ささやかれています。た
-
-
第40期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負 第1局 〜七冠への道か〜
第40期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負 第1局目がネット中継していました。 // 挑戦者
-
-
第64回NHK杯3回戦第5局 谷川浩司九段対金井恒太五段
第64回NHK杯3回戦第5局は、谷川浩司九段 対 金井恒太五段の対局です。 // 将
-
-
第64回NHK杯3回戦第6局 丸山忠久九段対菅井竜也五段
第64回NHK杯3回戦第6局は、丸山忠久九段 対 菅井竜也五段の対局です。 // 羽
-
-
おすすめ将棋上達アプリi羽生将棋〜初心者、初級者向け〜
羽生善治永世名人監修 日本将棋連盟推薦の将棋アプリの紹介です。 // タイトルはi羽
-
-
竜王戦第1局糸谷七段先勝
すこし遅くなりました10月16,17日に第27期竜王戦 7番勝負の第1局がありました。 //
-
-
羽生四冠対ガルリ・カスパロフ~日本でチェスが普及しなかった理由~
今日は羽生四冠対ガルリ・カスパロフのチェス対局がニコニコ生放送で放送されていました。日本一位のレーテ
-
-
第64期王将戦七番勝負第1局 渡辺王将先勝
渡辺明王将に郷田真隆九段が挑戦する第64期王将戦七番勝負第1局は11日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶
-
-
新宿の殺し屋・小池重明
昭和55年から二期連続でアマ名人となり、プロ・アマ戦でプロ棋士を次々と破った真剣師、小池重明。
- PREV
- アンパンマンはじめてのしょうぎを購入してみた
- NEXT
- 将棋上達法~詰め将棋のヒント・コツ~