第64回NHK杯3回戦第2局佐々木勇気五段対大石直嗣六段
第64回NHK杯3回戦第2局は、佐々木勇気五段 対 大石直嗣六段の対局です。
日曜日の午前10時30分から対局開始となるわけですが、いつものように開始30分くらい経った11時くらいから、いつものようにウトウトしてきて、寝ることが半ば定跡化されています(笑)。どうやらNHK杯の将棋観戦には、心身のリラックス効果があるみたいです。(先崎八段もNHK杯を観戦していると睡魔に襲われると何かの本で見たことがあります)
寝不足でお悩みのかたは必見です。
それはさておき、録画を見ましたので将棋の内容です。
先手の佐々木五段(C級1組)は三間飛車美濃囲いの構えです。対する後手の大石六段(C級1組 前年度NHK杯ベスト4)は中飛車穴熊の構えです。中盤で角の交換をして、角を打っては消され打っては消されを繰り返し、うまい具合に遊び駒を玉に近づけていきます。この辺はたいへん勉強になります。
100手目を過ぎたあたりで、後手は自陣の四枚穴熊を頼りに大駒をすべて捨て、先手玉に迫ります。先手玉は守り駒を剥がされ銀のみの状態ですが、金、銀、桂では詰まないと判断し、と金攻めや飛車捨てから穴熊の攻略にかかります。
(飛車は渡しても大丈夫という読み。先手玉は銀、角、桂を渡すと頓死してしまう局面)
一気に襲い掛かり後手玉は一手一手、先手玉は詰みなしで後手が投了となる。
中盤での、遊び駒の活用や馬の対処法、穴熊崩しとたいへん勉強になるプロの一局でした。
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