棋士の棋風・キャッチフレーズのまとめ〜九段編〜
公開日:
:
最終更新日:2015/01/15
プロ棋士
将棋の指し手は棋士の棋風により、たとえ同じ局面・同じ実力であっても指し方に違いが現れるものです。
そこで今回は、九段の棋士を対象に、棋士の棋風やキャッチフレーズをまとめてみたいと思います。
谷川浩司九段

ほかの棋士が思いつきにくい最短の手順で敵の玉を寄せることから、「光速の寄せ」「光速流」と呼ばれる。しかし最近は、あまりにも早い投了から「光速の投了」と揶揄される。
佐藤康光九段

「緻密流」と称され、読みの深さや細かい変化まで精通しており、「1秒間に1億と3手読む」と形容される。
森内俊之九段

強靭な受けに絶対的な自信を持っており、ときに相手の攻めをわざと呼び込んでいるのではないかと思わせるほどである。その手堅い棋風から「鋼鉄流」「鉄板流」と呼ばれる。
藤井猛九段

序盤は膨大な研究を基に慎重な指し回しをするが、中・終盤では大胆に大駒を切り露骨に相手玉に喰らい付く。ガジガジと着実な攻めでポイントを稼ぐ棋風から「ガジガジ流」と呼ばれる。
丸山忠久

優勢になってからも勝ちを急がず、相手の手を殺す方針を貫く手堅い棋風から、「激辛流」と呼ばれる。
久保利明九段

振り飛車での大駒の捌きに定評があり、軽い捌きを常に重視する棋風から「捌きのアーティスト」「カルサバ流」などと呼ばれる。
高橋道雄

すべての駒を働かせる将棋を好む重厚・沈着な棋風で、無口のような印象があることなどから「地道流」あるいは名前の略称「たかみち」にかけて「地道高道」などと呼ばれる。
先崎学九段

データには頼らず、局面に対する感覚を重視するタイプから棋風は「無頼流」と呼ばれる。
屋敷伸之九段

若手時代から変幻自在な指し回しから「忍者屋敷」「お化け屋敷」との異名を名付けられる。
塚田泰明九段

「攻め100%」「昇天流」といわれる豪快な攻めの棋風で知られる。その攻めは「塚田が攻めれば道理が引っ込む」と評されたほどである。
棋士の棋風・キャッチフレーズのまとめ〜四段から八段編〜は→こちらです。
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